電池バインダ用ワニス UPIA®‐LB

Overview 概要

リチウムイオン電池(LiB)は、優れたエネルギー貯蔵能力を有し、スマートフォンやドローン、自動車などといった様々なアプリケーションで採用されています。
従来、リチウムイオン電池の負極活物質にはグラファイトが使用されています。その理論容量は、372ｍAh/gになります。近年、リチウムイオン電池の高容量化の検討がされています。

リチウムイオン電池の高容量化が必要な理由...

• スマートフォン：SNSの利用や動画の視聴
• 自動車(PHEV/BEV)：航続距離の伸長
• ドローン：飛行時間の伸長　など

電池が高容量化することで、1日の生活の中で、スマートフォンでは電池容量を気にせず過ごせるようなり、また自動車では充電せずに遠出ができるようになります。

リチウムイオン電池の高容量化の方法として、負極活物質材料にSi系材料を使用する検討が進められています。Si系活物質は、電池の高容量化に大きく寄与することが知られています。その一方で、充放電に伴い膨張収縮を起こすことも知られています。膨張収縮による活物質の劣化が電池の寿命(サイクル特性)を縮めてしまうという課題があります。

UBEでは、Si系材料を使用したLiBを実現するため、ポリイミドバインダの開発を行っています。