執行役員
医薬事業部長
医薬事業部長
曽我一仁
※肩書・担当は掲載当時のものです
#05
パーパス
「希望ある化学で、
難題を打ち破る。」を起点に、
未解決な
"限界"に挑もう。
パーパスを起点に、経営陣がいま最も重視するテーマを語るシリーズ。
第5回は、2026年4月、医薬事業部長に就任した曽我一仁執行役員です。
ナイロン営業やドイツ、タイでのグローバルビジネスを通じて市場を切り拓いてきた経験を持ち、
現在は「医薬」の枠にとどまらない「ライフソリューション」を提供するという大きな課題に挑んでいます。
ご自身のスローガン「未解決な"限界"に挑もう。」の背景にある「限界を決めない」仕事観、
そして、医薬事業で目指す組織の姿について聞きました。
第5回は、2026年4月、医薬事業部長に就任した曽我一仁執行役員です。
ナイロン営業やドイツ、タイでのグローバルビジネスを通じて市場を切り拓いてきた経験を持ち、
現在は「医薬」の枠にとどまらない「ライフソリューション」を提供するという大きな課題に挑んでいます。
ご自身のスローガン「未解決な"限界"に挑もう。」の背景にある「限界を決めない」仕事観、
そして、医薬事業で目指す組織の姿について聞きました。
執行役員 医薬事業部長
曽我一仁
1993年入社。入社以来、ナイロン営業部で長く経験を積み、直近では宇部事業所副所長兼総務・渉外部長などバックオフィス部門も経験した後、2026年4月、医薬事業部長に着任。ナイロン営業部時代の海外赴任は通算13年間に及び、特にヨーロッパでのプラント立ち上げ経験が自身の基盤となっている。
「希望ある化学」を実感した、
水素タンクライナー商用化への挑戦
「希望ある化学」を実感した、 水素タンクライナー 商用化への挑戦
Q.これまでの経験の中で、パーパス「希望ある化学で、難題を打ち破る。」を実感された出来事を教えてください
曽我:
水素燃料電池車向けタンクに使われる樹脂ライナーの開発・商用化に携わった経験です。
水素をエネルギーとして活用するためには、高圧に耐えながら水素を漏らさず、安全性と耐久性を両立できる樹脂ライナーが求められていました。当社としても非常に難易度の高い開発でしたが、自動車メーカー、部品メーカーの厳しい品質要件を満たし、業界初の商用化へとたどり着きました。
この技術は、難題を打ち破っただけでなく、環境負荷の低減や化石燃料使用量の削減など、社会課題の解決にもつながるものです。「水素社会時代の幕開け」とも言うべき大きな転換点であり、個人にとっても、営業部としても大きな喜びでした。
現在では、乗用車のみならず、トラック、バス、電車、設置型など、採用される領域も広がっており、改めて「希望ある化学」の実現を実感しています。
水素燃料電池車向けタンクに使われる樹脂ライナーの開発・商用化に携わった経験です。
水素をエネルギーとして活用するためには、高圧に耐えながら水素を漏らさず、安全性と耐久性を両立できる樹脂ライナーが求められていました。当社としても非常に難易度の高い開発でしたが、自動車メーカー、部品メーカーの厳しい品質要件を満たし、業界初の商用化へとたどり着きました。
この技術は、難題を打ち破っただけでなく、環境負荷の低減や化石燃料使用量の削減など、社会課題の解決にもつながるものです。「水素社会時代の幕開け」とも言うべき大きな転換点であり、個人にとっても、営業部としても大きな喜びでした。
現在では、乗用車のみならず、トラック、バス、電車、設置型など、採用される領域も広がっており、改めて「希望ある化学」の実現を実感しています。

「不可能なものはない」と信じて、あらゆる壁を突破する
Q.スローガン「未解決な"限界"に挑もう。」をどのように実践されていますか?
曽我:
ありきたりな言葉ですが、人はチャレンジする以前に「この条件でやるのは難しい」「この数字をクリアするのは無理だ」と、限界や言い訳を置きがちです。
私自身、27歳でドイツ赴任を命じられ、文化や商習慣の異なるヨーロッパで市場開拓を求められたときは限界を感じました。それでも「不可能なものはない」と信じて、顧客をドアノックし続け、課題を明らかにし、物事の本質を捉えていくと、道は少しずつ開けていくものです。私は海外での経験を通じてそのことを学びました。
今春、医薬事業部へ着任した際も、長年ナイロン営業部に所属していた私は、事業内容がわからないどころか、メンバーとの面識もほとんどありませんでした。だからこそ、最初に取り組んだのは「人を知ること」です。若手社員との車座ミーティングを行い、自分を知ってもらうとともに、みなさんの思いを聞くことから始めました。
折しも、医薬事業部も大きな変革を求められています。関係者全員が置かれた状況を理解し、新たな方針や取るべき行動を納得し、同じ方向を向いて一丸となって取り組まなければ成功はありません。一日も早く気持ちを通わせ、信頼感の醸成につなげることが私の最初の務めだと考えています。
ありきたりな言葉ですが、人はチャレンジする以前に「この条件でやるのは難しい」「この数字をクリアするのは無理だ」と、限界や言い訳を置きがちです。
私自身、27歳でドイツ赴任を命じられ、文化や商習慣の異なるヨーロッパで市場開拓を求められたときは限界を感じました。それでも「不可能なものはない」と信じて、顧客をドアノックし続け、課題を明らかにし、物事の本質を捉えていくと、道は少しずつ開けていくものです。私は海外での経験を通じてそのことを学びました。
今春、医薬事業部へ着任した際も、長年ナイロン営業部に所属していた私は、事業内容がわからないどころか、メンバーとの面識もほとんどありませんでした。だからこそ、最初に取り組んだのは「人を知ること」です。若手社員との車座ミーティングを行い、自分を知ってもらうとともに、みなさんの思いを聞くことから始めました。
折しも、医薬事業部も大きな変革を求められています。関係者全員が置かれた状況を理解し、新たな方針や取るべき行動を納得し、同じ方向を向いて一丸となって取り組まなければ成功はありません。一日も早く気持ちを通わせ、信頼感の醸成につなげることが私の最初の務めだと考えています。

医薬事業の"当たり前"を変える
Q.これまでの経験を生かし、医薬事業でどのような役割を果たしていきたいと考えていますか?
曽我:
世界的にアンメット・メディカル・ニーズ(既存の医療では十分に満たされていない医療ニーズ)が高まる中、製薬企業だけでなく、大学・研究機関、当社のような化学企業、ベンチャー企業などが連携し、創薬から実用化・普及までを継続的に生み出す「創薬エコシステム」が重視されています。
当社でもベンチャー企業との提携を通じて、AIや高精度活性予測シミュレーションを活用し、新薬開発のスピードアップを目指していきます。一方、CDMO(医薬品開発製造受託※)事業においては、顧客を愚直にドアノックし、製造技術開発や製造受委託の機会をタイムリーに提供していくことが重要です。
※製薬会社から原薬の開発や製造を請け負う事業
医薬事業では、創薬から実用化まで長い時間を要します。
しかし、「医薬だから仕方ない」と限界をつくるのではなく、その壁を打ち破り、事業としての視点やスピード感を持ちながら新たな価値を生み出していきたい。
そのためにも、一人ひとりの専門性に加え、ビジネスマンとしての感覚を身につけることで、より大きな目標に向かっていけると確信しています。私も全力で推進していきます。
世界的にアンメット・メディカル・ニーズ(既存の医療では十分に満たされていない医療ニーズ)が高まる中、製薬企業だけでなく、大学・研究機関、当社のような化学企業、ベンチャー企業などが連携し、創薬から実用化・普及までを継続的に生み出す「創薬エコシステム」が重視されています。
当社でもベンチャー企業との提携を通じて、AIや高精度活性予測シミュレーションを活用し、新薬開発のスピードアップを目指していきます。一方、CDMO(医薬品開発製造受託※)事業においては、顧客を愚直にドアノックし、製造技術開発や製造受委託の機会をタイムリーに提供していくことが重要です。
※製薬会社から原薬の開発や製造を請け負う事業
医薬事業では、創薬から実用化まで長い時間を要します。
しかし、「医薬だから仕方ない」と限界をつくるのではなく、その壁を打ち破り、事業としての視点やスピード感を持ちながら新たな価値を生み出していきたい。
そのためにも、一人ひとりの専門性に加え、ビジネスマンとしての感覚を身につけることで、より大きな目標に向かっていけると確信しています。私も全力で推進していきます。
目指すのは 「ライフソリューション」 を生み出す組織
Q.今後、どのような組織を目指していきたいとお考えですか? また、部下のみなさんへ期待することを教えてください。
曽我:
私が目指したいのは、「医薬」という枠を超え、人々の暮らしや健康に新たな価値を提供する「ライフソリューション」の発想を持った組織です。
細胞培養による食料開発、安全・衛生に関する技術なども含めた広い社会課題解決型の事業体へ進化することも視野に入れています。そのためには、営業だけでなく、研究・開発部隊も積極的に外へ出て、顧客の生の声を聞き、自らニーズをつかんでほしいと思っています。直接対話することで、新しい発想や研究テーマが生まれ、より社会に必要とされる技術につながっていくはずです。
私自身、海外での経験を通じて、言語や文化が違っても物事の本質を見極めることが大切だと考えるようになりました。私が考える本質とは、「ビジネスとしてこうありたい」という姿勢が市場や顧客のニーズと合致し、社会に必要とされ続けることです。それが事業の核となり、持続的な成長につながるのだと思います。
社員一人ひとりが本質を捉え、挑戦し、成長していく。そんな組織であれば、新しい価値は自然と生まれてくるのではないでしょうか。
私が目指したいのは、「医薬」という枠を超え、人々の暮らしや健康に新たな価値を提供する「ライフソリューション」の発想を持った組織です。
細胞培養による食料開発、安全・衛生に関する技術なども含めた広い社会課題解決型の事業体へ進化することも視野に入れています。そのためには、営業だけでなく、研究・開発部隊も積極的に外へ出て、顧客の生の声を聞き、自らニーズをつかんでほしいと思っています。直接対話することで、新しい発想や研究テーマが生まれ、より社会に必要とされる技術につながっていくはずです。
私自身、海外での経験を通じて、言語や文化が違っても物事の本質を見極めることが大切だと考えるようになりました。私が考える本質とは、「ビジネスとしてこうありたい」という姿勢が市場や顧客のニーズと合致し、社会に必要とされ続けることです。それが事業の核となり、持続的な成長につながるのだと思います。
社員一人ひとりが本質を捉え、挑戦し、成長していく。そんな組織であれば、新しい価値は自然と生まれてくるのではないでしょうか。
