専務執行役員
機能品事業部長
機能品事業部長
舩山陽一
※肩書・担当は掲載当時のものです
#01
パーパス
「希望ある化学で、
難題を打ち破る。」を起点に、
未解決な"多様性のある本質の探究"に挑もう。
パーパスを起点に、経営陣がいま最も重視するテーマを語るシリーズが
スタートします。 第1回は、「未解決な"多様性のある本質の探究"に挑もう。」
をスローガンに掲げる 舩山 陽一氏に聞きました。
パーパスを行動指針ではなく、経験を通じて腹落ちする"評価軸"
と捉える独自の視点とは何か。本質を見極めて選択する、
思考と実践について掘り下げます。
スタートします。 第1回は、「未解決な"多様性のある本質の探究"に挑もう。」
をスローガンに掲げる 舩山 陽一氏に聞きました。
パーパスを行動指針ではなく、経験を通じて腹落ちする"評価軸"
と捉える独自の視点とは何か。本質を見極めて選択する、
思考と実践について掘り下げます。
専務執行役員
機能品事業部長
機能品事業部長
舩山陽一
入社以来35年以上にわたり、欧州赴任を含む海外経験や、機能品・電子情報材料・医薬分野において営業・企画業務を歴任。医薬事業部長として事業拡大をけん引するとともに、経営企画にも携わり企業成長に貢献。2026年4月より現職。
パーパスは行動指針ではなく、経験の評価軸
Q.パーパス「希望ある化学で、難題を
打ち破る。」をどのように捉えていますか?
船山:
私は、パーパスは未来を考えるための"判断軸"というよりも、むしろこれまでの自分たちの行動や意志決定を振り返ったときに、「あれがパーパスだった」と腹落ちする"評価軸"のようなものだと捉えています。
つまり、パーパスは新たに与えられるものではなく、すでに自分たちの中に存在しているものであり、刷り込むよりも染み込んでいくもの。業務の中で実感したり、体感したりする瞬間が訪れるような感覚を持っています。
私自身も過去の経験を振り返り、そのことを強く感じています。前職のことではありますが、たとえばコロナ禍において、国民の命を守るという観点から医薬品(中間体)の製造推進に関わった際には、本パーパスを意識する余裕もなく、とある製薬メーカーや政府の期待に応えるべく、必死で目の前の責務に取り組みました。
しかし、後から振り返ると、「あのとき、社会的要請に応え、医薬品の安定供給を実現するために取り組んだ一連の活動こそが、当社のパーパスに合致する行動だった」と実感しています。
私は、パーパスは未来を考えるための"判断軸"というよりも、むしろこれまでの自分たちの行動や意志決定を振り返ったときに、「あれがパーパスだった」と腹落ちする"評価軸"のようなものだと捉えています。
つまり、パーパスは新たに与えられるものではなく、すでに自分たちの中に存在しているものであり、刷り込むよりも染み込んでいくもの。業務の中で実感したり、体感したりする瞬間が訪れるような感覚を持っています。
私自身も過去の経験を振り返り、そのことを強く感じています。前職のことではありますが、たとえばコロナ禍において、国民の命を守るという観点から医薬品(中間体)の製造推進に関わった際には、本パーパスを意識する余裕もなく、とある製薬メーカーや政府の期待に応えるべく、必死で目の前の責務に取り組みました。
しかし、後から振り返ると、「あのとき、社会的要請に応え、医薬品の安定供給を実現するために取り組んだ一連の活動こそが、当社のパーパスに合致する行動だった」と実感しています。

本質は一つではない。選び取る力が重要
Q.スローガン「未解決な"多様性のある本質の探究"に挑もう。」に込めた想いは?
船山:
こだわり続けなければならないのは、本質の探究だと思っています。本質の探究とは、複数存在する本質の中から、何がもっとも重要かを見極めることです。たとえば、新しい製品の開発や技術導入においても、「なぜ、これをやるのか?」「なぜ、今のままではいけないのか?」を考え尽くした上で"今、何を選択すべきか"結論づける必要があります。
物事には多様な側面が存在し、本質は一つではありません。そしてそれは、考え続けることでしか見えてきません。この積み重ねがあるからこそ、いざ判断を迫られたときに優先順位が明確になり、相手に対しても論理的に説明できるのです。
逆に言えば、普段から本質は何かを考え続けておくことで、組織としての意志決定のスピードも上がります。私自身、これまで一貫してそのような考え方で仕事に向き合ってきたつもりです。
こだわり続けなければならないのは、本質の探究だと思っています。本質の探究とは、複数存在する本質の中から、何がもっとも重要かを見極めることです。たとえば、新しい製品の開発や技術導入においても、「なぜ、これをやるのか?」「なぜ、今のままではいけないのか?」を考え尽くした上で"今、何を選択すべきか"結論づける必要があります。
物事には多様な側面が存在し、本質は一つではありません。そしてそれは、考え続けることでしか見えてきません。この積み重ねがあるからこそ、いざ判断を迫られたときに優先順位が明確になり、相手に対しても論理的に説明できるのです。
逆に言えば、普段から本質は何かを考え続けておくことで、組織としての意志決定のスピードも上がります。私自身、これまで一貫してそのような考え方で仕事に向き合ってきたつもりです。

考え抜けるかどうかが、組織の質を決める
Q.特に"意志決定"が求められるミドル層にはどのようなことを期待していますか?
船山:
今回のパーパスは、わかりやすい言葉で前向きに書かれています。そのため比較的若い層には直感的に受け入れられやすい一方で、経験を積んだミドル層ほど、本パーパスを受けて、どう自身が変化すればよいか悩む傾向があると感じています。
だからこそ、言葉の本質を探求することが大切です。これまでの経験を振り返り、体感としてパーパスを自分の中に落とし込むことができれば、部下への指示や戦略も自ずとパーパスに沿ったものになっていくはずです。
私はこれまで直接的にパーパスやスローガンを使って何かを指示することは多くありませんでしたが、「考え続けること」の重要性は伝えてきたつもりです。ミドル層がこれを実践し、自分なりの軸を持てるようになれば、事業部全体としてのボトムアップにつながると考えています。
今回のパーパスは、わかりやすい言葉で前向きに書かれています。そのため比較的若い層には直感的に受け入れられやすい一方で、経験を積んだミドル層ほど、本パーパスを受けて、どう自身が変化すればよいか悩む傾向があると感じています。
だからこそ、言葉の本質を探求することが大切です。これまでの経験を振り返り、体感としてパーパスを自分の中に落とし込むことができれば、部下への指示や戦略も自ずとパーパスに沿ったものになっていくはずです。
私はこれまで直接的にパーパスやスローガンを使って何かを指示することは多くありませんでしたが、「考え続けること」の重要性は伝えてきたつもりです。ミドル層がこれを実践し、自分なりの軸を持てるようになれば、事業部全体としてのボトムアップにつながると考えています。
与えられた機会を次の世代へつなぐ
Q.ご自身のキャリアを通じて大切にしていることは何ですか?
船山:
振り返ると、私はこの会社で非常に多くの機会を与えてもらってきました。さまざまな業務や環境を経験させてもらえたことは、自分にとって大きな財産ですし、それがこの会社のよさだと感じています。
立場が変わり、私が機会を提供する側になった現在、意欲を持っている人にはできるだけチャンスを与えたいと考えています。その中で多様な経験を積み、自分なりに本質を見極める力を身につけてほしい。
物事の本質が見えてくると、仕事は受け身ではなくなり、自ら選択し、切り拓いていけるようになります。結果として、仕事そのものの面白さも実感できるようになるのではないかと思っています。それが「自分自身のパーパス(存在意義)」かと。
振り返ると、私はこの会社で非常に多くの機会を与えてもらってきました。さまざまな業務や環境を経験させてもらえたことは、自分にとって大きな財産ですし、それがこの会社のよさだと感じています。
立場が変わり、私が機会を提供する側になった現在、意欲を持っている人にはできるだけチャンスを与えたいと考えています。その中で多様な経験を積み、自分なりに本質を見極める力を身につけてほしい。
物事の本質が見えてくると、仕事は受け身ではなくなり、自ら選択し、切り拓いていけるようになります。結果として、仕事そのものの面白さも実感できるようになるのではないかと思っています。それが「自分自身のパーパス(存在意義)」かと。
